第二言語習得における談話の構築と語用論的能力

立命館大学 言語教育情報研究科 日本語教育学プログラム

研究概要

SAMPLE

第二言語で話したり書いたりするときには、語彙や文法を超えて、社会的に、文化的に、心理的にも、母文化とは異なる多様な文脈を考慮して談話を構築しなければなりません。とはいっても、母語と第二言語の使い方が全てが違うわけではなく、母語において獲得した語用論的能力(相互行為能力や推論能力など)を応用したり、第二言語による表現の制約をストラテジーを用いて調整したりすることによって、文よりも大きい単位である「談話」に一貫性や結束性(まとまり)を生じさせることができます。

談話における表現の選択には、さまざまな要因が絡まり合ったり競合したりしていて、それらの要因の分析には、ある程度長いまとまりのある談話を観察する必要があります。第二言語習得の研究方法としては、まだまだ確立していないフィールドといえます。本プロジェクトでは、このような第二言語使用者の談話構築の発達プロセスを少しずつ紐解いていくことを目標としています。

また、日本語教育・日本語支援の実践として、多文化共生、協働活動にもとづいた活動および研究を行なっています。

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2022年10月28日
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